瀬戸内国際芸術祭2013 もう見れない!過去作品の感想②-犬島、高松港

もう見れなくなってしまった瀬戸内国際芸術祭2013、犬島、高松港の作品の感想です。

犬島

094.リフレクトゥ:荒神明香

ガイドブックに出ていて色の綺麗な作品だと知っていたので、見たかった作品。建築家、妹島和世等が手掛けたA邸は透明なアクリルの壁がリングに形成されているところに展示が出来るようになっていて、太陽の強い自然光が作品を照らすので、作品も透明感がある、あるいは強さのある、作品が映え、少なくともダークな作品はこの家での展示には向かないような気がする。カラフルな花びら状のモチーフを集めたこの作品は、このA邸での展示で成功している。明るい色合いがかわいらしい。でもこの作品の意図は???

f:id:konekono-a_chan:20211125120936j:plain

f:id:konekono-a_chan:20211125120954j:plain




高松港

151.バングラデシュの絵画の精髄

色彩が濃い、黒っぽい印象。抽象的な現代アート。それぞれの画家の作品が間髪入れずに、並んでてちょっと間が悪い展示の仕方。前の作品との心象の切替が難しい。心の背景にある、バングラデシュの文化や常識が、日本とは違うというのもあるだろうけど、そもそもそれぞれの人間が見てる現実が違う、ということが分かる十人十色の心の風景が描き出されていて、一人の画家の作品を連続して見るのとは違う面白みがあった。って事は間髪入れないレイアウトも意図的なのか?様々な作風があるのが何かの影響を受けての事なのかオリジナルなのか分からないが、日本の現代の画家の作品を無作為に並べたらどういう傾向が出るのか見てみたいと思った。

 

148.アラーキー列車:荒木経惟

f:id:konekono-a_chan:20211125120827j:plain

伊吹島に行くための船が観音寺港から出ているのだが、観音寺港の最寄り駅、観音寺駅行きの、高松駅から出ているJR予讃線の電車の車体がラッピングされている。芸術祭の色が移動の為の電車にまで及んでいると思うとワクワクする。