瀬戸内国際芸術祭2022-夏①女木島

女木島

2022.8.16

13:10高松港発→13:30女木島港着


女木島中心部

mg01.カモメの駐車場:木村崇人(2010〜)

懐かしのカモメたち。港沿いに相変わらず居た!リアルなカモメが描かれた風見鶏で風でくるくる回る。金属の擦れる音がカモメの鳴き声みたい。全部で何羽いるのだろう?もう何度も来て何度も見てるけどすごい数がずらりと並んでる、改めて見ると。今日は風が強いのでグルグル回転が激しい。女木島の玄関口のシンボル。

2010年に撮影

 

mg02.20世紀の回想:禿鷹墳上(2010〜)

同じくこちらの作品も女木島の玄関口のシンボル的作品で2010年から継続して港の案内所のすぐ横の浜辺に居た!グランドピアノに船のマストが合体してる作品。何度も見てるけどやはり近寄ってみてしまう。いつだったか来たときは帆がボロボロになって幽霊船のようだったが新しくしたみたい。あとピアノの音がしたような気がしたが、今回は音はしなかった。


mg27.ナビゲーションルーム:ニコラ・ダロ(new!)

島の奥から段々港に近いものへ、というルートで観賞しよう、と女木島中心部の作品の中で一番奥(北)のこの作品へ。方向的に前に歩いていた人達も芸術祭目当ての人かと思い後ろについて行ったら砂浜を歩き出したので靴が砂砂になった。彼らは海水浴客だったようだ。
海岸沿いの島の空き家を使って作品が置かれていた。電気の仕掛けで天秤のようなバランスをとっている?竹を編んで貝をくっつけたものや、円の形をしたアクリル板が左右に動いたりしていて全体の形が変わっていく。左の脇に設置されているオルゴールが、右の大きなオブジェと連動しているのが独立しているのか、時折、鳴ったりしていた。
窓を開けているので島の風を取り込みつつ、空調も効いているようで空気が程よく気持ちがいい。海岸側(東面)が全面窓ガラスになっている平家の家屋で、時間的に直射日光は入ってこないが、室内の暗さに対し、浜辺の明るさで逆光のようになる。

 

こちらの作品、説明も見ずに観賞したのでそれぞれが何を意味しているのか分かっていなかったようで、のちに説明文を読んで、結構深い意味があったことを知った。下記が作品の説明。(説明をふまえてもう一度じっくり見に行きたいような気がする。)

 

『架空の海を渡る航路を見つけるための航海装置』
女木島東海岸の旧海の家。12か月に対応する曲を奏でるオルゴールと、天体の動きを模する3台のスティックチャート(木の棒を組み合わせた海図)が連動し、それらを接続するディスクが波打つように上下動しながら回転する。現代のオデュッセイアがたどる航路を物語る、機械仕掛けのプラネタリウム

mg27.ナビゲーションルーム:ニコラ・ダロ

空調が心地よく会場にあったベンチでボーっとしてしまった。

 

mg14.ISLAND THEATRE MEGI 「女木島名画座」:依田洋一朗(2016〜)

若者4人組と同タイミングで入館してしまい観賞しづらかった。SNSにでもあげるつもりなのか動画撮ってるからカメラの前を通過出来ずこっちが何故か遠慮しながら観賞したりして、集団の若者にありがちだが他人のことが見えていないのか、もう少し周りのことも考えて遠慮がちに配慮してやって欲しい。
作品は倉庫のような建物を映画館に改装していて、アメリカンな可愛らしいシアター。外観は元の倉庫のままなのか素朴なのだけど、中に入ると一気に違う世界が広がっている。1階は名俳優達の絵が飾られ、2階がシアターになっている。2階のシアターの席でゆっくりしたかったが若者達が陣取っていたので座らなかった。

依田洋一朗さんの絵画(人物画)は翌日行った高松市美術館にも飾ってあった。

mg14.ISLAND THEATRE MEGI 「女木島名画座」:依田洋一朗

 

mg15-B.不在の存在:レアンドロ・エルリッヒ(2010〜)

茶室と中庭が作品。茶室は茶卓が4膳に座布団が4つ、2対2で向き合うように2列配置されている、座った側面が映る位置に鏡が2台置かれていて、この仕掛けがどういう意味なのか分からなかった。6畳くらいの和室なので茶卓や座布団が並んでいると歩ける場所は限られているので、私以外にもう一人同時に中に入って観賞していた人がいて進行するのにまごまごする。中庭は白い小石の庭で暫く見ていると庭を横切る足跡がザクザグと浮かび上がる👣前に来た時におそらく見ている気がするけれど印象が薄くなって、初めて見るような感覚で見てしまった。

 

mg23.≪女木島名店街≫ 瀬戸内カーニバル:あきびんご(new!)

こちらも島の家屋の部屋を使って展示。12畳くらいの部屋に絵本作家あきびんご氏の瀬戸内の島を紹介したようなストーリーが描かれた屏風絵(かと最初思ったけど絵本の見開きのようにも見える、つまり大きな絵本)を左上に降ってある番号の順で、必ずしも順番に並べられていないので探しながら、読み進めると話がつながって見えてくる。
バナナマハゲ🍌👹とかストーリのキャストがウケた。

 

* * *
寿荘
建物は海岸に面していて、少し入った小道に入り口がある。

mg08.≪女木島名店街≫ ピンポン・シー :原倫太郎+原游(2019〜)

普通の形の卓球台と、中庭の吹抜下には雲形のような面白い形をした卓球台。ラケットなんかも貸し出ししてて試合ができるみたい、なんか特別なルールがあるのかな?貼り紙に何か書いてあったようだがよく見なかった。

 

mg20.≪女木島名店街≫ ガラス漁具店:柳建太郎(new!)

人見知りが発動。中が見えない引き戸を開けて中に入ると観賞者は誰もおらず、作家さんご本人と、作品と傍にガラス細工の作業場があった。室内は暗く、ガラス作品に照明を当ててキラキラ見せていてそれ自体は綺麗なのだが…割と狭い暗い密室に二人きり、気まずっ!居心地わる!が頭の中の中心にきてしまい観賞に集中出来ず、なんか一通り見ているフリをしながら出てきてしまった。無数の小さなガラスを上から吊って大きなハート型状に集めている作品があったけど、あれの一つ一つはガラスの釣り針だったのかも?後からパンフレットで見たら釣り針をモチーフに作品を作られているようで、その位上の空で出てきてしまった。あの作家の男の人も悪い、軽く互いに挨拶した後に何も話しかけてこなくて、なんか作業をしてる素振りで目も合わなかったので、おそらくあちらもフレンドリーでないので、互いに共鳴して拒絶しあってしまった。

 

mg09.≪女木島名店街≫ ランドリー:レアンドロ・エルリッヒ(2019〜)

実物は初めてだが2019のガイドブックや雑誌等で見たことがある、コインランドリーの洗濯機の中身が見える蓋の部分に洗濯物がグルグル回る映像が映し出されている。対面してる片側の洗濯機は実際に使えるらしい。

 

mg21.≪女木島名店街 ≫ 鬼ヶ島ピカピカセンター:岩沢兄弟(new!)

なんか可愛い。照明(ピカピカ)のお店なのか変わり種の照明が陳列されているのと、よく家庭で捨てそびれたりでストックしている百貨店やお土産なんかの手提げ紙袋を、このピカピカセンターの商品で売っている金具を使うとそのまま照明のカバーとしてリサイクルして可愛い照明に出来る、(実際それで作った照明がいくつも並べてある)という金具の商品を子供の声とかで紹介をしているのが可愛い。

mg21.鬼ヶ島ピカピカセンター:岩沢兄弟

 

mg11.≪女木島名店街≫ ティンカー・ベルズ ファクトリー:中里繪魯洲(new!)

島から集めた古道具、金物を利用して他の何かと組み合わせて違う用途に再生していた。物を与えられた用途で使い切ったら捨てるのではなく、何かと組み合わせて再利用する方法を考えて、かつそれが作った人を感じられるような人間らしさがあって愛らしいものだったら、素敵なことだと思った。金物が古びて味があるので、良い効果を生んでいる。

 

mg22.≪女木島名店街≫ リサイクルショップ複製遺跡:五所純子(new!)

※寿荘の2階にあった、ということだがピカピカセンター以外のルートは関係者以外立ち入り禁止になっていたような気がして階段を下ってしまい、この作品は見ていない。

 

mg05.≪女木島名店街≫ Café de la Plage/カフェ…:ヴェロニク・ジュマール(2019〜)
※カフェ利用者のみ観賞可、利用せず。

 

mg06.≪女木島名店街≫ ヘアサロン壽:宮永愛子(2019〜)
※16日は閉店中


* * *


mg24.≪女木島名店街≫ 結ぶ家:大川友希(new!)

受付、観賞者もおらず無人。色んな布を結んだ紐状のものが家屋内、家屋外にもたくさん吊り下がっている。

mg24.結ぶ家:大川友希

 

mg25.≪女木島名店街≫ MEGI Fab(メギファブ):三田村光土里(new!)

島の風景の写真などをプリントしたファブリックや高松のボタン専門店のレトロボタンなどが売っている。ボタンを使ったアクセサリーが可愛かった。

 

mg26.≪女木島名店街≫ こんぼうや:小谷元彦(new!)

作家さんが丸太を削って作業中?コミュニケーション苦手なので前を素通り

 

mg17.段々の風:杉浦康益(2013〜)

急な坂を100m登った丘に陶の、ガイドブックにはブロックと書いてあったがブロックと言えばブロックなのかもしれないが、どういうものかというと、2枚の上下の板を何本かの縄の様に捻れたものが支柱のように支えている形のものが一つの単位のブロックで、それを幾つも積み重ねた壁が何箇所かに置かれていて、また岩のような彫刻のような塊、こちらも陶で出来ているのか?が丘の上に配置されていた。透け透けのブロック塀は視界が遮断されず、ブロック越しに後ろの風景が見えるようになっていて丘の下側に開けている港の町、海が見えるように考えられている。

mg17.段々の風:杉浦康益

 

mg13-B.女根 / めこん:大竹伸朗(2013〜)
2013年に見ているので観賞しなかった。

 

鬼ヶ島大洞窟
mg19.オニノコ瓦プロジェクト2:オニノコプロダクション(2013〜)

島の中心の方、遠いし以前に見てるので観賞しなかった。

 

***
午後約3時間程で大体の作品を観賞することが出来た、帰りの船まで1時間位ある。
懸念していた雨が降らなかったのが幸いだったけどかなり風は強い。港で海を見てぼーっと過ごす。犬を連れて海水浴に来ている家族がいた。ペットも家族だから旅も一緒に行けたら理想的、で羨ましかった。だけれど猫は難しい。その点犬は良いな、いつも一緒にいられて。今頃うちの猫はどうしているのだろう。

 

17:20女木港発→17:40高松港
18:00ごろホテルにチェックイン。夜ご飯は近くのスーパーに、何か地元の独特の食べ物を発見できないかと買い出しに行ったけれどこれといった発見はなかった。
1日目は終了。

 

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